ジャズパンクを体現するトリオF.I.B JOURNAL 最新アルバム「現象 hyphenated」をリリース。11月20日（水）より配信スタート

ジャズパンクを体現するトリオF.I.B JOURNALが、OSAJIのCEO兼ブランドディレクター茂田正和との初タッグで最新アルバムをリリース。2024年11月20日（水）より配信がスタートします。レーベルは音楽やアートを通じて茂田との深い交流がある”felicity”。12月14日（土）には下北沢ADRIFTでリリースライブを開催します。

アルバム リリース情報
アーティスト：F.I.B JOURNAL
タイトル：現象 hyphenated
リリース日：2024年11月20日（水）
レーベル：fooop / felicity
フォーマット：デジタル配信

〈収録曲〉
1 木を知る – I know the tree
2 君の選択 – What do you want to do
3 水たまりが空を映した – Sky in a puddle
4 言葉にならない言葉を見つけてそれを名付ける – Name it
5 あなたを理解する – Understand you
6 答えも人と同じように老いる – Dead old answers
7 言葉はそれを映す – Mirrors that reflect
8 川が重なる – River is us
9 光が差し込むのはきっとそこから – Find the light ?

Story
このアルバムは、F.I.B JOURNALの山崎円城とOSAJIディレクター茂田正和との出逢いから現象化しました。10年ほど前にF.I.B JOURNALの音に触れた茂田は、その醸し出される世界観に圧倒されると共に、90年代のバブル崩壊の混沌の中に感動を覚えた自由で多様なカルチャーを彷彿とさせるのでした。その後F.I.B JOURNALのライヴに足を運ぶようになり、二人のダイレクトな交流が始まったのです。やがてOSAJIのプロモーション動画の音楽を茂田から山崎にオファーするなど、クリエイションを介して近づいていった二人の関係値。
山崎円城は、リリックや詩をガラス立体などに描き付ける作家活動を行っており、山崎の制作拠点のアトリエを茂田が訪れ、会話を重ねていくうちに、新たな事・物を共に創り出すという流れができていきました。その一環として、OSAJIのアイテムに山崎がタギング・カリグラフィーで描き付けたボトルを採用する発想が生まれ、この冬OSAJIからタギングボトルがリリースされました。

タッグを組み、発信すべきメッセージを共有する中で、茂田がOSAJIで掲げる「美容は不老不死を目指すことではなく、個性と対峙してありのままの自分を輝かせること」という言葉に山崎がインスパイアされ、自然に生まれゆく言葉と音の断片たちをコンポーズしていきながら、茂田が制作環境をバックアップすることでアルバムとして現象化していきました。レコーディングは、茂田のルーツでありOSAJIの創業地でもある高崎で行われました。「hyphenated（山崎が個展を重ねるギャラリーが以前に個展タイトルとして掲げた言葉でもある）」とは、ハイフン − 語と語を繋ぐ、新しい価値が生み出されるという意味合いを持つことから、「現象 hyphenated」というアルバムのタイトルとなりました。

《F.I.B JOUNAL 山崎円城氏×OSAJI ブランドディレクター 茂田正和｜SPECIAL CROSS TALK は こちら 》

F.I.B JOURNAL – Biography
2023年に結成20年を迎えたポエトリージャズバンド。
2003年に、山崎円城のソロプロジェクトとしてスタート。
2005年より、EGO-WRAPPIN’のサポートベーシストとして活動する真船勝博、ドラマーの沼直也が加入しトリオ編成となる。
現在までに、トリオ編成で5枚、オーケストラ編成で1枚、音楽ユニットTICAの武田カオリをボーカルに迎えて1枚と、計7枚のアルバムを発表。近作は、過去の楽曲のフレーズの一部をサンプリング・コラージュして再構築した「This is GHOST」（配信プラットフォームでリリース）、タギングによるアートワークを山崎自身が手がけた。

山崎円城（Madoki Yamasaki）– Profile
1970年 神奈川県川崎市生まれ。10代より独学で音楽活動を始める。
1996年 リトル・クリーチャーズの栗原務らと組んだユニットNoise On Trashでデビュー。
2003年 ファッション誌『commons & sense』とのコラボレーションをきっかけにF.I.B JOURNALとしての活動を開始、現在に至るまでポエトリー・リーディングから派生したスポークン・ワードを組み込んだ“ジャズパンク”と称される作品を多数発表。
音楽活動のかたわら、詩人としても活動。これまでに2冊の詩集を発表、現在3冊目を制作中。また、「好きな言葉の共有」を目的に不定期に開催される朗読会「BOOKWORM」の主宰も務める。グラフティやダギングなどの手法を用いたアーティストとしての作品発表も精力的に行い、近年はファッションブランドとのコラボレーションも多い。自身のアトリエで制作したタギング作品の個展を2022年から3年続けて『galerie-a』（東京・南青山）にて開催。
2024年11月には、ジャンルや手法に捉われることなく国内外のアーティストとコラボレーションしてきた「Vektor shop」にてエキシビジョンを開催。12月には『galerie-a』でOSAJIとのコラボレーション個展が控えている。

〈2024年12月14日 （土）リリースライブ情報〉

「現象 hyphenated」Release Live / F.I.B JOURNAL
F.I.B JOURNAL８枚目のアルバム「現象 hyphenated」のリリースを記念するとともに、山崎円城と茂田正和がタッグを組んで初めて挑むイベント。

公演日：2024年12月14日 (土)
会場：ADRIFT　https://adrift-shimokita.com
チケット：8,000円 ※1フード・1ドリンク 含む
https://eplus.jp/sf/detail/4212120001-P0030001P021001?P1=1221
開場：17：30 ※DJスタート　
開演：19：00

【Organizer 茂田正和 Commentary】
10～20代でジャズやヒップホップに親しみ、DJやレコーディングエンジニアとして90年代音楽シーンの隆盛と終焉を目の当たりにした後、美容という分野で経営者となった僕はいま「多様な個性を尊重する文化的社会の上にこそ、美容は成立する」と考えています。
これまでは、化粧品や食からその人本来の美しさを叶えることに専念してきましたが、本質的な美しさを実現するためには、やはり“良質な精神”という根幹が必要。
円城さんと交流を深める中で育まれていった、僕のルーツのひとつでもある音楽を通じて“精神のケア”にタッチすることができないだろうか？という想い。これを形にするならば、それはいわゆるヒーリング的な癒しの要素だけではなく、熱狂や興奮のような感情の昂ぶりを伴ったものになるのではないか、そう円城さんに熱く語ることから、このアルバムの制作はスタートしました。
昨今、SNSなどのオンラインメディアの発信は、個人の興味関心に最適化されていて、多くの人が無意識に枠の中で情報を収集してしまっています。目的なく街を歩き、ふと気になる店に寄り、そこに流れる音楽に心を動かされる。そういう偶然のようで必然的な未だ見ぬ自分との出会いによって、その人本来の個性と美意識が引き出されていく。その重要性に気づき、体現できる基盤を改めてここから作っていきたいと考えています。

茂田正和（Masakazu Shigeta）– Profile
音楽業界での技術職を経て、2001年より化粧品開発者の道へ進み、皮膚科学研究者であった叔父に師事。2004年より曽祖父が創業したメッキ加工メーカー日東電化工業の化粧品事業として多数の化粧品を開発、健やかで美しい肌を育むには五感からのアプローチが重要と実感。2017年、スキンケアライフスタイルを提案するブランド『OSAJI』を創立しディレクターに就任。2021年にOSAJIの新店舗としてホームフレグランス調香専門店「kako-家香-」（東京・蔵前）、2022年にはOSAJI、kako、レストラン『enso』による複合ショップ（鎌倉・小町通り）をプロデュース。2023年10月、株式会社OSAJI CEOに就任。

Photo : 小松原 英介